【多摩市】かんじ鍼灸院・柳原さんが語る「患者さんと向き合う治療」の本質とは?

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こんにちは!ライターの井ノ口です!

今回は、「かんじ鍼灸院」柳原(やなぎはら)さんに、開業のきっかけや施術の特徴、経営の工夫、そして今後の展望についてお話を伺いました。

多摩市で約25年続く地域密着型の鍼灸院。鍼灸師としての経験と東洋医学の知識を活かし、高齢者を中心に幅広い悩みに対応されています。インタビューでは、開業の裏側や治療への想いまで、たっぷり語っていただきました。

【かんじ鍼灸院】

◯住所:〒206-0024 東京都多摩市諏訪5丁目6−3−103
◯電話番号:042-356-3816
◯公式HP:https://www.shinq-compass.jp/salon/detail/1177

鍼灸師になったきっかけは「祖母への思い」と「出版社勤務時代の同僚」

井ノ口: まず初めに、鍼灸師を目指されたきっかけを教えてください。

柳原: もともとは出版社に勤めていて、医療とは無縁の世界にいました。ですが、同僚がよく鍼に通っていて、腰痛が良くなった姿を見て「本当に効くのかな?」と興味を持ちました。

柳原: また、高校時代に柔道をやっていたこともあり、柔道整復師にも興味がありました。そして決定的だったのが、祖母の事故です。石川県の奥能登に住んでいた祖母が、接骨院に通う途中で事故に遭い亡くなったとき、「自分に知識や技術があれば、少しでも何かできたのに…」という想いが込み上げてきて。

柳原: それで一念発起して、働きながら夜間の鍼灸学校に通いました。人生の転機でしたね。

25年前の開業とその裏にあった“さまざまなドラマ”

井ノ口: そこから開業されたのはいつ頃ですか?

柳原: もう25年くらい前ですね。最初は知人の中国人鍼灸師のもとで学ぼうとしましたが、針よりクイックマッサージ中心で、思うように学べず…。

柳原: そこで同級生のつてで整骨院に入り、5年間院長を務めました。その後、内科の先生のもとで喘息治療の一環として鍼灸を行うようになり、そこから本格的に独立の道が開けていきました。

患者さんの9割は高齢者。地域に根ざした鍼灸院

井ノ口: 現在は、どのような患者様が多いのでしょうか?

柳原: 高齢者の方が多く、70代以上の方が中心ですね。主に膝・腰・首・肩の痛みなど。ほかには、自律神経系の不調を訴える方もよくいらっしゃいます。

他院との違いは「保険適用」そして「丁寧な対話」

井ノ口: 他の鍼灸院との違いや強みはどのような点でしょうか?

柳原: うちはほとんどの施術が保険適用なんです。これが大きな特徴ですね。高齢者の方も通いやすいようにと考えています。そして、何より「患者さんのお話をよく聴く」ことを大事にしています。

開業当初の苦労と、地域とのつながり

井ノ口: 開業後、特に大変だったことはありますか?

柳原: 最初は公団の店舗を借りるのに苦労しました。鍼灸院は「物を売る商売じゃない」と言われて断られ続けて…。そんな中、地元議員さんが助けてくださり、やっと公団に入れたんです。

柳原: 集客は、内科での勤務があったおかげでスムーズでしたが、保険診療は単価が安く、経営的にはギリギリ。でも、その分患者さんの笑顔が支えになっています。

「ありがとう」が何よりの励み

井ノ口: これまでで、特に嬉しかったエピソードはありますか?

柳原: 「痛みが取れて楽になった」と笑顔で言ってもらえる瞬間ですね。特に不妊治療では、赤ちゃんができて喜んでくれた方もいて、本当にやっていてよかったと思えます。

これからも「人の役に立ちたい」

井ノ口: 最後に、今後の目標について教えてください。

柳原: 大きなことは言えませんが、これからも変わらず「患者さんに感謝される存在」でありたいと思っています。また、西洋医学との連携も深め、双方の良さを活かした治療がもっと広がればと願っています。

おわりに

今回は、「かんじ鍼灸院」の柳原さんにお話を伺いました。

患者さん一人ひとりに寄り添い、「痛み」や「不安」に真摯に向き合う姿勢に、取材を通して心が温まりました。保険診療という選択肢を活かし、地域に根差した施術を続ける柳原さん。これからも多くの方に元気と安心を届けてくれることでしょう。

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