こんにちは!ライターの井ノ口です!
今回は松尾接骨院 松尾さんの開業秘話に迫ります!現在の治療方法に至るまでの苦労や、普段は話しにくいぶっちゃけ話なども全て聞いてきちゃいました!ぜひ最後まで読んでくれると嬉しいです!
松尾接骨院
◯住所: 〒454-0838 愛知県名古屋市中川区太平通4丁目9
◯電話番号:052-353-7055
インタビューを受けてくださった松尾さま
井ノ口: 本日はよろしくお願いします!
進路に迷った学生時代…
井ノ口: 最初に、この道を目指されたキッカケからお伺いしたいと思います。
松尾さん: まず、手に職を付けるために資格を取りたいと思ったことから始まりました。当時は目指したい大学が見つからず、仕方なく浪人をしつつ、税理士事務所でバイトをしたりしながら、自分の進む道を探していましたね。その後、整形外科に就職することになり、柔道整復師の資格を取るために専門学校へ通って、今の仕事に従事するようになりました。
井ノ口: 進路で迷われていたこともあったのですね。なぜ、整形外科に進まれたのですか?
松尾さん: まず時代背景からお話しますが、私が学生時代というのは昭和50年頃で、当時は高校を出て大学に進学すれば、それなりの企業に就職できて、定年まで働くというレールに乗ることが当たり前の時代だったんです。つまり、自分で何がやりたいかを考えて動く人が少なかったんですね。現代は逆で、自分が何をやりたいかを考えるのは普通だと思いますが。
井ノ口: はい、それが普通ですね。
松尾さん: しかし、昭和の時代は一度就職したら定年まで仕事を続けることが美徳だとされていたんです。当然、良い大学を出れば良い企業に就職できるので、学歴は一生を決めるものでした。私もそういう頭はありましたが、一流大学を目指せるほどの実力があるかといえばそうでもなく、どうするべきかを考えていました。
井ノ口: 今と違って、転職をしないことが普通だったんですね。
松尾さん: その時に進路を相談していた先生の同級生に整形外科の先生がいらっしゃって、病院へ入れてもらえることになったんです。そこで、医療や健康に関わる業界なら手に職がつけられるし、一生の仕事ができるかなと感じたんです。
井ノ口: 大学を出て一般企業で定年まで働くか、手に職をつけて専門的な仕事に従事するかで、後者を選ばれたわけですね。
松尾さん: そうですね、それから40年以上この仕事を続けておりますが、今ではこの道を進んで正解だったと感じております。
病院での経験から思うこと
井ノ口: 開業されて36年とお伺いしておりますが、どういった経緯で開業をしようと思われたのでしょうか?
松尾さん: 資格を取った後に、整形外科で十数年勤め、そのまま病院で働こうと思っていました。しかし、知り合いから接骨院を引き継がないかというお話を頂き、せっかくなのでやってみようかなと思った次第です。
井ノ口: では、接骨院を引き継ぐという形で開業されたのですね。松尾さんの医院の強みについてお話をお伺いしたいです。
松尾さん: 私は長らく病院に勤め、医師の元で医療に携わっていました。その時によくあったのが、腰の痛みなどの原因に重大な病気が隠れていることだったんです。病院であれば、検査をすればわかることですが、接骨院や整体院だけで病院に勤務したことがないような先生の場合、検査に辿り着かないですよね。私はそういった場合を見てきたので判断ができます。
井ノ口: 一見すると普通の腰痛でも、重大な病気が隠れていることもあるんですね。
松尾さん: はい、そういった事故もよくあります。一時的に痛みが取れたからといって治ったと判断されて、もしも癌などの重篤な病だったら危険なんですね。
井ノ口: 発見が遅れてしまいますよね。
松尾さん: そうです。私は長らく病院で経験を積んでいるので、もしもの可能性というのを考えて判断できますし、できれば、そういった判断ができるところへ通ってほしいと思いますね。まずは病院へ行って検査をしてから、病的な原因がないと診断されてから接骨院などを利用すべきだという考えです。
集客のジレンマについて
井ノ口: 医院を続けていく上で大変だと感じるところはございますか?
松尾さん: やはり集客ですね。技術とは関係なく、知名度があれば集客できるし、どれだけ技術があっても知られていなければお客さんは来ません。私はコンサル面でも仕事をしているのですが、集客は難しい部分だと思います。
井ノ口: コンサル業もされているのですね。
松尾さん: はい、この業界は集客が最も大きな問題で、もちろん治療をするのが目的なので、少しでも早く治すことが仕事なのですが、ただし早く治してしまったら、その後が続かないという不安を抱く場合も出てきます。その辺りが本末転倒にならないように経営していくことは、大変なことではあると思います。
自分なりの人助けを
井ノ口: これまでにお客様から言われて嬉しかったことや、この仕事に就いて良かったと思うことをお聞かせ頂きたいです。
松尾さん: 人助けであるという一言に尽きますね。もちろん命を救うお医者さんほどではありませんが、患者様に対して親身になって助けるということはできます。その上で「ありがとう」というお言葉を頂けると嬉しいですね。
活動範囲を広げていくことが目標
井ノ口: 最後に、松尾さんの今後の目標についてお伺いしたいです。
松尾さん: 今、全国で施術の指導を行っていまして、やはり施術する側のレベルを上げていきたいですね。あとは、東京の新島というところで施術の依頼を受けておりまして、そこは東京でも僻地なので病院などの医療機関がありません。なので、ご高齢の島民の方のために治療を行ってほしいということなのですが、そういった活動にも参加していきたいですね。
井ノ口: 遠方にも出張するような形ですか?
松尾さん: これは、積極的に地域活動をしている方が企画しているのですが、ネットを通じて知り合った時に私の技術を見て、ぜひ参加をして欲しいと声をかけて頂いたことから始まりました。島のお祭りのような感じで企画をして島民の人を集め、そこで施術をするという活動です。
井ノ口: 地域イベントのような感じですね。
松尾さん: はい、私の施術で島民の方のお役に立てればと思います。技術に関しては、人に教えているほどなので、それなりのことはできます。例えば立ちにくい、歩きにくいなどの症状は1分あれば解決できます。それからセルフでできる施術法もあるので、お伝えしようと思っています。
井ノ口: 医院だけでなく、積極的に対人支援活動にも参加されていこうというお考えなのですね。病院での経験があるからこその視点をお持ちの松尾さんの活動を応援したいです!大変、興味深いお話をありがとうございました!
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